女性の強みでネイルサロン経営
スタッフこそがお姫さま 〜株式会社ティアラグレイス〜
女性の起業というと、美容業界での起業って多いですよね。
女性はやはり「美しさ」にとても興味がありますから。
とくにネイルは、プチ贅沢✨✨とっても気分が上がりますしワクワクします。
今回、あきない塾でお話しをいただいたのは「すべての女性はお姫様」という理念のもと、ネイルサロンを16店舗とネイルスクールを3校経営されているのが株式会社ティアラグレイス松岡華子社長です。
2003年に起業されたときには娘さんが3歳の時でした。
ネイルが大好きだった松岡社長は、ビジネスや起業について全くわからず・・・
まずは店舗を開くのにはお金が必要、お金を借りるのは銀行に行く、と知り、近所の銀行の窓口にいきなり「ネイルサロンをするので、お金を貸してもらいたいのですが・・・」と尋ねたそうです。
そうしたら「起業融資でしたら2階の窓口でお願いします。」と言われたそうです。
今でこそ笑い話かもしれませんが、その頃から思い立ったら即実行!の精神がうかがえます。
そんな超初心者から起業が始まりました。
そして、なんとか銀行から融資を受け、無事店舗1店舗目「ティアラグレイス」を開業。
創業時は娘さんが3歳だったため、保育園に預けている9時から6時の間しかお店を開けることができません。
毎日6時ぴったりにはお迎えに駆けつけていたそう。
やるしかない!という感じでがんばっていたそうです。
当時、専業主婦だった自身の母も 「小さな子どもがいるのに、起業なんて」 と冷ややかな反応であったため、
よけい、 やめられない!と必死でした。
そんながんばりで、 2007年には1階サロンの上の2階にネイリストスクールも開講。
そしてネイリストの卒業生は、サロンの従業員として入社するようになりました。
そして、紆余曲折はありながらも、規模を拡大。
フランチャイズも展開し、店舗も従業員もどんどん増えていきます・・・と、聞くと「さぞや、バリバリやり手で男勝りな女性経営者では」と思いきや、松岡社長は見かけも中身も本当に女性らしい経営者です。
例えば、部下は怒らない、決してマイナスな言葉を使わないスタッフこそお姫様という志をずっと実践しています。
「人は否定をしても決して良い思いはしない、決して良いことはない」を信念に持ち、
店長たちにも「スタッフも怒らないで、伝え方で受け止め方が全然違うから」といつも言っています。
その根底には
「人は好きな人の言う事しか聞けないじゃないですか」
「自分も嫌われたくないから、というのもありますけど (笑)」
という気持ちがあるからです。
そうは思っても、なかなか実行は難しいもの。
しかし、「怒らない、ネガティブなことを言わない」はもはや松岡社長の習慣になっているようです。
まさに、理想の社員マネジメントです。
コロナ禍も、日頃の信頼関係で乗り越え・・・
これまで、色々な苦難を前向きに乗り越えてきた松岡社長ですが、さすがに2020年のコロナのときには「本当にもうダメかも・・・」と一瞬よぎりました。
ネイルサロンという空間で、コロナ禍をこれからどう営業していったらいいのか、本当に悩みに悩みました。
そして、悩んだ末スタッフひとり一人に「出勤できるか、できないか」を問いかけました。
すると、なんと7割近くの従業員が出勤します、と言ってきてくれたのです。
しかも、このときお客さんたちもサロンに変わらず来店してくれたのでした。
これは、松岡社長の心にひとすじの光が差した瞬間でした。
これらは、日頃の従業員、お客さんとの信頼関係があればこそでしょう。
まさに創業以来「スタッフそしてお客様、全ての女性はお姫様」と信じ切った、松岡社長の有言実行の結果といっても良いかと思います。
まだまだ、コロナの影響は続いているネイル業界ではありますが、そのような中でも松岡社長、ティアラグレイスはこれからもきっと、私たち女性の指先から「全ての女性はお姫様」なワクワク気分にさせてくれることでしょう。
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