【あきない塾キックオフ】業界初!「赤ちゃん顔の雛人形」 創業以来13年間、毎年2桁成長達成!

リピートがさほど望めない商品でも売れ続けるための取り組みから学ぶ、「愛されるブランドづくり」の極意

【開催日時】
2021年7月13日(火)14:00~16:30
【場所】
としま区民センター7階会議室 & Zoom ハイブリッド開催
【報告者】
株式会社ふらここ 代表取締役 原 英洋 氏
【事業概要】
雛人形・五月人形を中心とする日本人形の製造販売
東京日本橋 人形工房 ふらここ
株式会社ふらここ(以下、ふらここ)は雛人形・五月人形を中心とする日本人形の製造販売を行っている会社です。
その人形の特徴は「赤ちゃん顔」。
愛らしい姿、明るい色合い、手に取れる優しい形は、従来の節句人形のイメージを覆すものです。
1人の人が頻繁に購入するものではない節句の人形ですが、リピーターも多いというこの人形。 ふらここがいかにしてファンを獲得し成長を続けているのか、その取り組みを原社長に語っていただきました。
愛されるブランドづくり
『ブランドとは、顧客の頭の中にある商品や企業に関する「認識」のこと』
その言葉で始まったお話しは、まずはふらここが取り組んでいるブランディング施策の話題から始まりました。
ターゲット顧客が望むもの、喜んでくださるものを提供する
従来は節句の人形というと祖父母が孫に購入するケースが多かったのですが、近年は購入決定者が「若いお母さま」にシフトしてきています。
それにより、好まれる人形も豪華で見栄えがするものから、デザイン重視でスペースを取らないものに変化してきました。
ふらここでは、顧客の望みを的確に把握し、自社の強みを強化することで顧客が望む製品開発を進めてきました。
そこで生まれたのが、可愛らしい「赤ちゃん顔の日本人形」です。

ターゲット顧客に的確かつ適切に情報を発信する
いくら良い製品ができても、お客様に知っていただかなければ売れることはありません。
ふらここでは、InstagramやFacebook、自社ブログを通じて継続的に情報を発信し、露出を高める取り組みを行っています。
また、人形と一緒に写真に写る撮影モデルを一般公募することで、よりお客様に愛着を持っていただくための工夫をしています。
顧客化 - お客様に継続的に購入していただくための取り組み
実は日本人形というのはクレーム率の高い商品だそうです。
ふらここでは、専門スタッフによる入念な最終仕上げにより、このクレーム率の低減に努めています。
そのような信頼される仕事が、お客様の「顧客化」、つまりリピート購入に繋がっています。

根底にある想い
このように様々な取り組みをされているふらここですが、その根底にある想いはどのようなものでしょうか?
私たちは誰に何を売っているのか?
若いお母様に“子を想う親の愛”を提供する
モノに込められた想いは伝わる
モノ売り ⇒ ‘こころ’の伝承へ
この想いが、ふらここの取り組みの隅々まで浸透しています。

最新技術の活用
日本人形というと「伝統工芸」がイメージされます。
実際、ふらここの人形は熟練した職人の手で一つ一つ丁寧に作られています。
そこに現代技術が入る余地はないのでしょうか?
いいえ、ふらここでは3Dの技術を活用し、人形の顔の造形に取り入れています。
3D技術を活用することで何百もの試作を行い、若いお母さまに好まれる顔を選びだし、毎年新しい人形を世に送り出す。
伝統だけではない、ふらここの強さの秘密が、このようなところで垣間見られます。
値引きなしの正価販売による高い利益率
ふらここの人形は一般の小売店には流通していません。
自社で販売チャネルを構築することは相応の苦労を伴いますが、価格決定権を自社で持っていることにより、職人に高い工賃を提供するが可能となり、優秀な職人の確保と育成をし、更なる高品質なモノづくりに繋げているのです。
マーケットインのモノづくり、すなわち
顧客ニーズの的確な把握
→ 顧客ニーズに基づいた商品開発
→ 顧客ニーズに基づいたイメージづくり&情報発信
→ 顧客化
→ 値引きなしの正価販売による高い利益率
→顧客ニーズの的確な把握 ・・・
この循環が、ふらここの発展を支えています。
さいごに
伝統とは、古いものを守るだけではなく、その時代に生きる人たちに愛されるように、常に変え続けていかなければ、後世に伝えてゆくことができない。
ふらここのテーマは『100年続く未来の伝統を創る』
原社長の報告の最後は、『打つ手は無限!』という力強い言葉で締めくくられました。
中小企業の経営者にとって、非常に示唆に富んだ、貴重な報告を聞くことができました。

参加者の声(アンケート結果の抜粋)
特に印象に残ったこと
- 誰に何を売っているのかをブランディングの要として絞り込む作業に徹底しているところ。
- お客様に売っているものは、人形ではなくて「子を思う親の愛」というところ。
- 3Dという新しい技術を文化継承に生かす!という経営者の覚悟をひしひしと感じました。打つ手は無限!素晴らしい会でした。ありがとうございました(^^)
- ブランドづくりは、経営者の思いの強さが根底にある。
- 社会にとって価値ある会社
自社で実践しようと思ったこと
- 打つ手は無限、心に刻み、次の手を練りたいと思います。
- 私は自社のコアコンピタンスについて向き合っていないことを反省させていただきました。フレームワークを利用して自社分析を改めていたし、次期経営指針に活かしていこうと思います。
- 自社で取り組む3Cを考える。ブランド価値を高める。
- お客様の声をしっかりと聴く
全体の感想
- とても洗練されたお話で、勉強になるヒントが沢山いただけました。ありがとうございました。
- 本日は、ありがとうございました。100年続く未来の伝統(文化)を創ると仰る社長の言葉は、とても素晴らしい心意気を感じました。
- 打つ手は無限!という言葉にもパワーを頂きました。明日からの経営に生かしていきたいと思います。
- 原社長の報告が大変素晴らしかったです。最近の自分は、経営に対する情熱や基本を忘れていることを気づかされました。参加して本当によかったです。また、担当の方々の運営がとてもスムーズで、気持ちよく参加できました。ありがとうございました。
- ブランディングを考える上でのマーケティングの内容が参考になりました。