\先輩ママ経営者に聞く/ 仕事と子育て
2020年8月24日(月) 11時00分~13時30分 ハイブリッド例会
<報告者>
・有限会社J-ART 代表取締役 山口優子 氏
・株式会社堀澄 代表取締役社長 堀田澄子 氏
・株式会社アルテ 代表取締役 仁科江里子 氏
<内容>
\先輩ママ達に聞く/仕事と子育て ~子供やパートナーとの関係性は?~
❏山口優子氏 昭和55年設立 紙媒体デザイン✕WEB構築事業。
高校時代から「好きなデザインの仕事をしたい!」と考え、通信教育や夜間学校にて勉強を始める。その後、就職したデザイン会社にて現在のご主人と出会い、20歳で結婚。22歳で出産、25歳でご主人と起業。仕事と子育てがほぼ同時!20年後に社長就任するも財務状況の立て直しに苦戦した。息子やパートナーとの関係は、優しく、強い絆で結ばれている穏やかな関係。仕事に向き合う姿勢が子供に大きく影響していると想う。子育ては貴重な体験。もっと向き合っていたら等、色々想う事はあるが、仕事が今の自分を育ててくれた。
❏堀田澄子氏 1952年家具卸売業として創業 現在は家具販売、クリスタルアート、レンタルスペース事業
高校2年生の時、自宅の火事により弟と妹を失う経験をする。20代は赤面対人恐怖症で感情を表に出せない状態だった。家業を継ぐため、結婚をして娘を二人出産。30歳で離婚。カーネギーの講座を受講した事がきっかけとなり、「人間」として感情を表現できる様になる。その後は両親の姿を見て、ひたすら経営を学ぶ日々。ある時「環境適応室」を作るが、従業員には全く受け入れられず。トイレ掃除、朝礼等とにかく行動し続け、10数年かけてやっと倉庫の整理が出来た。たった一人でも賛同してくれる人がいれば、その輪は少しずつ広がっていく。「GOGOHS」という5段階のステージ掲げ、守るから創るへ。廃業する時もチームワークで2年かけて達成。小さく会社を残したが、2人の娘が「一緒にやろう!」と現在は事業転換をして7年。来年には娘へ事業継承をする予定。傭えた教示が今。同友会は居場所。これからがスタート!
❏仁科江里子氏 平成6年起業。法人向けオフィス移転、設計施工
23歳で結婚、子供が2人。10年専業主婦の後33歳で日本橋にある設計事務所で働く。主婦の合間にドラフトやサポートをする日々。子育てをしながら、葛藤したのは、夏休みのタイミング。「帰って来てもお弁当を食べていない」「温かい料理を温かくだしてあげられない」等、仕事を辞めようかと何度も考えた。アーティストであるパートナーは家事や子育てにも協力的。40歳の時に起業。ちょうど子供が高校受験の頃だった。秋葉原に事務所を構え、2人のアルバイトを雇った。4000万円の未回収があっても、パートナーや子供にも言えない時もあった。ある時、子供が「お母さん、仕事続けてきて良かったね」と言ってくれたコトが本当に嬉しかった。事業継承は「この時」と思った時が「その時」。同友会は同じ目線で同じ悩みを抱えている仲間同士、心配事があればいつでも声かけて欲しい。
<感想>
山口さん、堀田さん、仁科さんの貴重なご経験を伺うことが出来て、本当に贅沢な時間でした。共通して感じたことは、子供は母親の働く姿勢・生き様を見ながら育っていくという事。その一生懸命向き合う姿勢から、仕事にも家庭にも「絆」が生まれ、素晴らしいチームを創っているのだろうと伝わって来ました。また、お三方の大切にしている言葉・想いに触れさせて頂き、経営者、妻、母とさまざまな顔を持ちながら、笑顔でしなやかに進化しながら、時代を乗り越えて行く秘訣を教えて頂き大変勉強になりました。参加してよかったです!
・大事な「する」①一日一日成長するように仕事をする②心から理解する様に相手に接する③表現することを意識し行動する(山口さんの言葉)
・「場所」の有り難さ・「人」とのご縁・時間。そして「間(時)」が大事。まさに一期一会。毎日がその積み重ね。(堀田さんの言葉)
・女性は男性社会の中で「3つの柔らかさ①頭②胸・お尻③言葉」を大切に、自分らしさを持って関わっていく。(仁科さんの言葉)