「あきない塾」設立の精神とその魅力
副代表理事(前女性部部長) (株)アウム 代表取締役社長 寺島槙律奈
女性部は、1990年に『茶話会』から『女性部』へと名称を変えて、次の世代の女性経営者を育てることをミッションにして生まれ変わりました。
昨年、女性部のHPをリニューアルをしたことを記念しまして、 女性部の生みの親である(株)文化堂の創業者-後藤せき子さんがお元気でいらっしゃるうちに、後藤さんと歴代の女性部部長達にインタビューをさせて頂いて『女性部-あきない塾』の誕生のルーツとそのスピリットについてまとめた物を動画に撮って、次の世代へと引き継ぐ為に残しておきたいと考えました。
後藤せき子さんの生声が入った動画は、今後貴重な映像になると思います。ぜひご覧ください。
『あきない塾』は、東京同友会・女性部の原点です。その当時、後藤せき子さんが塾長として、毎月の経営テーマを決めて、講師にそのテーマについて話しをしてもらい、その後にグループ討論をしながら経営のやり方について学んでいたそうです。 塾長である後藤せき子さんの経営に対する姿勢と情熱に感銘を受けて、そこで学んだ事を参加者の一人一人が自社の経営に生かして来たのだと思います。
同じ悩みを持っている女同士だからこそ本音で語り合える、色んな苦しみも共感し合える、刺激し合いながら共に学び、お互いを生かし合う仲間作りをしてきたお話をお聞きして、後藤さんをはじめとする女性経営者の先輩達から今日まで脈々とその精神が受け継がれてきていることを改めて知りました。 これからも、女性部ならではの強みとその精神と魅力を、次の世代へ引き継いでいきたいと強く感じました。
2025年には、女性経営者全国交流会を東京で開催することが決まりました。 今迄も東京同友会の女性部から発信をして 、他県の女性部との交流と絆作りをしてきましたが、この機会をチャンスとして更に全国の女性経営者同士がお互いに交流を深めて、絆作りの輪を広げていくことを目指していきます。
女性部のYouTubeチャンネル立ち上げました。チャンネル登録・高評価お願いします。
https://www.youtube.com/channel/UCipQKy8u2NeeFX8_KqVaEtA
女性経営者のスピリット誕生秘話
元女性部長 株式会社ハチオウ 取締役会長 森 裕子
男女雇用機会均等法が禁止規定となる(1999年)前のことです。全国女性部 第7回全国大会が富山で行われました。
その時、文化堂の後藤せき子さんが基調講演の依頼を受け茶話会という名の女性会から10人位応援参加をしました。
行ってびっくり、全国から女性の経営者が300数十人、熱気にあふれていました。
更に拍車をかけるように、後藤さんの高い志と信念に基づいた講演に益々熱気は上昇。
その夜は富山の星空の下、昨日まで知らない者同士が抱き合い涙し、互いに思いをぶつけあいました。
同じ課題を持つ者同志、同じ水位でしかも女性同士、自由ではあるけど全ての責任を背負った者同志、共有の場を持った思いが今後の活動の礎となる力を得たように感じたのではないかと思います。
その帰りのバスに乗込む時、以前より共同求人でご一緒させていただいていた親しさから後藤さんから「東京でも経営者としての女性部を立ち上げなければ全国に遅れる。森さん、女性部を立ち上げなさい」と言う言葉に、己の器も考えず「えっ!! あっ、ハイ」と
思わず返事をしてしましました。
富山の大会はそれ程「その気にさせる」熱い大会でした。
それは男女雇用機会均等法が出来る前から、世の中の不易流行の前ぶれだったのではないかと思っています。
早速、女性部員の声掛けから始まり、幹事育成塾を設定。既に100億を超える売上を達成していた後藤さんに1回/月、経営テーマ毎に報告していただきました。
テーマは各幹事より自社のテーマを出していただき、その中から策定。その報告を事務局の佐々木さんがテープに撮って下さいました。それをそのままでは勿体ないので「一歩前へ」という一冊の本に仕上げ2000冊を同友会のメンバーに販売しました。
未だにその本は経営の教科書になると評価されています。
その後、女性部100人企画 男女雇用機会均等法改訂に伴い労働省女性役員より、講演会120人で男女同人数位の参加をいただきました。その頃より女性経営者の企画に参加の拒否をされていた男性経営者の女性部の見方が変わってきたように思います。
その後、女性部は自立した女性経営者の会へと進化していきました。